NBAプレイヤーの腕の長さ

テーマ

スポーツにおいて、身長が大きいということはそれだけで強力な武器になります。特にバスケットボールは、シュート、パス、ブロック、リバウンドなどオフェンス、ディフェンスの両面で身長の高い選手が有利な場面が多くなります。
また、バスケットボールでは身長に加えて、腕の長さも重要視されます。腕が長ければブロック、パスカット、スティール、リバウンドなどのディフェンス面で有利になるといわれています。
そこで今回は、腕の長さを表す数値として「ウィングスパン=(両手を広げたときの指先から指先までの長さ)」を使って、NBA選手の身長と腕の長さについて調べ、グラフを作ってみました。

グラフ

2000年~2019年までの20年間でNBAドラフトコンバインにおいて測定されたウィングスパンおよび裸足の状態での身長を散布図として作成。
(参考:NBA公式ウェブサイト>Advanced Stats>Draft Combine Anthro

ウィングスパンと身長の差を明確にするために、
WS+ =( ウィングスパン - 身長 )
として、WS+のランクによってプロットの色を分けた。

※グラフで示した青い実線は、ウィングスパンと身長が同じ(WS+=0)のときの線
※八村塁選手と渡邊雄太選手については、ドラフトコンバイン時のデータではなく現在の値

考察

1. データについて

NBAプレイヤーの多くがドラフトコンバインを通過し、またドラフトコンバインを通過したものの多くがNBAプレイヤーとなっている。現在チームで公表されているデータは選手や所属チームから申告されたものが含まれており、あまり正確ではないといわれている(大きめに申告している場合が多いとも)。そこで今回のグラフでは、より正確な値としてNBAドラフトコンバイン時の測定値を使用した。

2. WS+について

ウィングスパンと身長の差を明確にするために、
WS+ =( ウィングスパン - 身長 )
として、WS+という値を考えた。
今回のデータではWS+の平均値は12.2cmだった。平均的な日本人男性の体格では、WS+が0 ~ 5 cmになるといわれている。グラフで示した青い実線はウィングスパンと身長が同じ(WS+=0)のときの線である。この線より右にいる選手は「ウィングスパン>身長」となっている。また、線から離れるほどWS+が大きくなるため、腕が長いことを表す。赤い点の選手たちはWS+が20cm以上の、圧倒的なウィングスパンを持つ選手たちである

3. 特徴的な選手

今回のデータで特徴的な選手を2人挙げたい。
1人目は「Tacko Fall」である。この選手は身長226.7cm、ウィングスパン249.7cmというNBAプレイヤーの中でも規格外の大きさを記録し、「WS+=22.9cm」とこちらも規格外の値を示した。
2人目は「Doug Wrenn」である。この選手は「WS+=35cm(ウィングスパン232.4cm、身長197.5cm)」と、今回のデータでもっとも高いWS+を記録した。

4. 日本人選手のWS+

八村塁選手」はWS+=15cmと今回のデータの平均を上回る優秀な値を示した。
渡邊雄太選手」はWS+=5cmと日本人として平均的なWS+であることが分かった。

PAGE TOP