ホームランが勝利を引き寄せる?

分布図

テーマ

野球で最も盛り上がるプレーのひとつにホームランがあります。野球に詳しくない一般の人にもわかりやすく、野球ファンの間でもたびたび熱い議論が交わされるホームランであるが、その本数についての注目度は特に高いものです。近年、メジャーリーグでは「フライボール革命」と呼ばれる得点効率を重視したホームランを狙うバッティング改革が流行になっていました。ホームランを打つことで得点が入りやすくなることはもちろん知られていますが、実際に「ホームランと得点にはどのくらい関係があるのか」、また「ホームランを打つことで勝率は上がるのか」。今回はこれらの疑問を解決するために「ホームランと得点の相関関係」と「ホームランがどの程度勝率に影響するのか」を調べてみました。

グラフ

NPB2010シーズン~2019シーズンまでの各チームのシーズンホームラン数を横軸、シーズン打点数を縦軸として分布図を作成。
(参考:NPB公式サイト>年度別成績

結果と考察

1. ホームランと得点には正の相関関係が見られる

各シーズンのチームホームラン数とチーム得点数には正の相関が見られた。上のグラフに線形の近似線をひくと、「y=1.8403x+357.43」となる。傾き1.8403はホームラン1本打つごとに約1.84点加えられることを意味する。また、切片の357.43はホームランが直接関わらない得点が約357点あるということを表す。またグラフ引いた実線のうち上の線は切片420、下の線は切片300となっている。この線の間に多くのプロットが収まっているので、毎年各チームでは、ホームランに直接関係ない点数が約300点~420点あることを表す。以上のことから、ホームラン数が増えれば、チームの得点は多くなることがわかった。

2. ホームラン数と勝率には相関関係が見られない

一方で、ホームラン数と勝率には相関関係が見られなかった。これについては、ホームランの数がシーズン勝率には直接関係しないことを表している。例えば、2010-2019シーズンのうち、ホームラン数1位になった20チームのうち、リーグ勝率1位は8チームのみである。

3. 得点と勝率には相関関係が見られない

また、得点数と勝率についても明らかな相関関係は見られなかった。しかしながら、得点数と勝率の関係について特徴的な傾向として、グラフの右下にプロットがほとんどないことが挙げられる。グラフ右下のプロットは得点の多さと勝率の低さを表す。この部分のプロットがほとんどないということは、得点が多ければ自然と勝率があがるが、得点が少なくても勝率は上げられることを意味している。

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