沖縄県の一人親世帯と待機児童

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沖縄はシングルマザー、シングルファザーなど一人親世帯が多いといわれています。原因としては、結婚出産の年齢が若いこと、離婚率の高さ、親や祖父母などの親族の支援が受けやすいなどさまざまである。一方で、待機児童の問題が問題となっています。待機児童の定義は「日本において、子育て中の保護者が保育所または学童保育施設に入所申請をしているにもかかわらず入所できず、入所待ちしている(待機)状態の児童」とされています。一人親の場合、仕事をするためには自分の子供を預けなくてはならないため、保育施設の存在は非常に重要になる。今回は沖縄県の一人親世帯とその支援体制について考えるきっかけとして、一人親世帯の割合と待機児童率についてまとめた。

グラフ

沖縄県の各市町村の一人親世帯の割合と待機児童率を分布図として作成。
(参考:平成27年国勢調査平成27年沖縄県統計年鑑

※「一人親世帯の割合 = ( 男親と子供からなる世帯数 + 女親と子供からなる世帯数 )/世帯総数」で算出
※「待機児童率 = 待機児童数 / 認可保育所等申込児童数」で算出

結果と考察

1. 沖縄県の一人親世帯の割合および待機児童率は著しく高い

グラフの右に行くほど一人親世帯が高く、また上に行くほど待機児童率が高いことを意味する。グラフを作成して明らかになったのは、沖縄県の分布が他の都道府県から大きく右上の外れている点である。つまり沖縄県は他の都道府県に比べて、一人親世帯の割合および待機児童率が著しく高いことを意味する。沖縄県の一人親世帯の割合および待機児童率は12.7%および2.8%で、いずれも全国平均の8.9%および0.6%を大きく上回るものであった。一人親世帯の子育ての負担の大きさを考えると、待機児童率が高いというのは大きな問題となる。

2. 沖縄県内各市町村の一人親世帯の割合について

一人親世帯の割合は沖縄県全体で12.7%、全国平均で8.9%である。沖縄県の市町村で一人親世帯の割合が高いのは嘉手納町(18.1%)、北谷町(15.1%)、沖縄市(15.0%)などが挙げられる。また、一人親世帯の割合が低いのは与那国町(3.5%)、北大東村(3.9%)、渡嘉敷村(5.8%)などが挙げられる。

3. 待機児童率について

待機児童率は沖縄県全体で2.8%、全国平均で0.6%である。沖縄県の市町村で待機児童率が高いのは南風原町(9.9%)、北中城村(7.7%)、南城市(7.2%)などが挙げられる。また、待機児童率0%の市町村は40市町村のうち19市町村と約半数だった。一方で、認可保育所等申込児童数が認可保育所等を上回る「定員オーバー」による待機児童が発生している市町村が17市町村ある。これは、行政による支援が求められる重大な問題である。

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