「琉球ゴールデンキングス」攻守のバランスでつかんだ西地区優勝

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今シーズン琉球ゴールデンキングスは3季連続の西地区優勝をつかみました。琉球ゴールデンキングスはBリーグトップクラスの人気を誇り、本拠地としている沖縄市体育館の収容人数が約3200人といわれる中で、平均入場者数3295人とホームでは毎回立ち見が出るほどの人気ぶりです。また2020年には1万人規模の新アリーナが完成予定でこれからますます人気が高まっていくでしょう。今回は、県内外から注目が集まる琉球ゴールデンキングスの今シーズンの強さの秘密に迫るため、NBAで用いられるチームスタッツ「攻撃効率 ORtg (Offensive Rating) 」と「守備効率 DRtg (Defensive Rating)」に注目してグラフにしました。

グラフ

2019-20シーズンのB1クラブの攻撃効率ORtgを横軸、守備効率DRtgを縦軸として分布図を作成
(参考:Basketballnavi.DB2019-20シーズン B1 クラブスタッツ順位表
攻撃効率 ORtg (Offensive Rating) = 100回の攻撃で得られる平均得点
守備効率 DRtg (Defensive Rating) = 100回の守備で失う平均失点

結果と考察

1. 勝率の高いB1のクラブは攻撃効率ORtg、守備効率DRtgともに高い

ここで改めて、攻撃効率ORtg (Offensive Rating)とは、「あるクラブが100回の攻撃で得られる平均得点」である。また、守備効率DRtg(Defensive Rating)とは、「あるクラブが100回の守備で失う平均失点」である。今回のグラフの見方としては、右に行くほど攻撃効率がよく、下に行くほど守備効率がよい。グラフを見ても明らかなように、勝率の高い上位チームは右下に分布している。つまり「強いチームは、攻撃がよい、かつ守備がよい」という当たり前のことを示している。実際に、「圧倒的な攻撃力」をもつ三河の攻撃効率はリーグトップの108.6であるが守備効率が低いために勝率順位では11位に沈んでいる。また、トップチームに匹敵する守備力を誇る秋田(守備効率4位、96.6)や名古屋(守備効率6位、97.6)なども攻撃効率の低さから、勝率順位はそれぞれ10位、13位と奮わなかった。つまり、現在のB1リーグで勝率を上げるために必要なのは、「圧倒的な攻撃力」や「絶対的な守備力」ではなく「高いレベルでの攻守のバランス」だということが分かる。

2. 琉球ゴールデンキングスは攻守のバランスで勝利をつかんだ

2019-20シーズンの琉球ゴールデンキングスは、複数の有力選手の移籍や怪我、シーズン半ばでのHCの交代など厳しい戦いが続いたが、最終的には西地区1位、全体6位という好成績をおさめた。しかしながら、攻撃効率105.9は全体7位、守備効率99.4は全体9位とそれぞれの数字は決して飛び抜けて高いものではなかった。しかしながら、チーム一丸となって上で述べたような「高いレベルでの攻守のバランス」をつくり続けたからこそ、3季連続の西地区優勝を成し遂げることができた。

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