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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言の延長が決定された。収束に向かっているように見られる新型コロナウイルスである。その情報の一つとして、年代に注目しグラフにまとめた。また、感染拡大についてとくに感染者数の増加率について注目してまとめた。
沖縄県内におけるCOVID-19の年齢階級別感染者数と人口十万人あたりの感染者数
沖縄県内におけるCOVID-19の年齢階級別の感染者を棒グラフ、十万人あたりの感染者数を折れ線グラフとして作成
(参考:沖縄県> 沖縄県COVID-19対策サイト、 新型コロナウィルスに関する日報、沖縄県県政情報>住民基本台帳年齢別人口)
※ 「沖縄県COVID-19対策サイト」は沖縄県のCOVID-19に関して詳しく分かりやすく情報がまとめられている。

結果と考察
4月19日から5月5日の間で、沖縄県内各年代人口当たりの感染者数増加率を以下にまとめる。
10歳未満 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代以上 | |
4月19日 | 0.0 | 0.6 | 10.9 | 5.9 | 11.9 | 12.2 | 8.9 | 16.3 | 4.0 |
5月5日 | 0.0 | 1.8 | 12.9 | 7.5 | 12.4 | 13.8 | 11.5 | 23.2 | 6.0 |
– | – | 200% | 18% | 27% | 4% | 14% | 29% | 42% | 50% |
10代の人口当たりの感染者数増加率は0.6人→1.8人で200%
10代の人口当たりの感染者数増加率は200%となっているが、4月19日時点での人口当たりの感染者数が0.6人と極めて少ないため、わずかな増加でも増加率が大きくなってしまっている。
80代以上の人口当たりの感染者数増加率は4.0人→6.0人で50%
80代以上の人口当たりの感染者数増加率は50%となっている。高齢者の重症化や死亡例が多くなっていることを考えると、80代以上の感染者の増加には注意しなければならない。
70代の人口当たりの感染者数増加率は16.3人→23.2人で42%
70代の人口当たりの感染者数増加率は42%となっている。以前、沖縄県の感染者数の特徴として、70代の感染者数の多さを挙げたが。そこからさらに感染者が増えていることは特に注意しなければならない。
日本国内におけるCOVID-19の年齢階級別感染者数と人口十万人あたりの感染者数
日本国内におけるCOVID-19の年齢階級別の感染者数を棒グラフ、百万人あたりの感染者数を折れ線グラフとして作成
参考:東洋経済ONLINE>新型コロナウイルス 国内感染の状況)

結果と考察
4月18日から5月5日の間で、全国の各年代人口当たりの感染者数増加率を以下にまとめる。
10歳未満 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代以上 | |
4月18日 | 1.5 | 2.1 | 13.2 | 10.7 | 9.1 | 11.2 | 7.2 | 6.1 | 6.1 |
5月5日 | 2.5 | 3.1 | 19.2 | 15.2 | 12.8 | 15.7 | 10.1 | 9.7 | 13.4 |
61% | 49% | 45% | 43% | 41% | 39% | 41% | 59% | 120% |
80代以上の人口当たりの感染者数増加率は6.1人→13.4人で120%
80代以上の人口当たりの感染者数増加率は120%となっている。全国の感染者数の変化の中で最も目を引くのは80代の感染者数の増加である。高齢者の重症化や死亡例が多くなっていることを考えると、80代以上の感染者の増加には注意しなければならない。
10代未満の人口当たりの感染者数増加率は1.5人→2.5人で61%
10代未満の人口当たりの感染者数増加率は61%となっているが、4月19日時点での人口当たりの感染者数が1.5人と少ないため、わずかな増加でも増加率が大きくなってしまっている。しかし、10代未満の幼児、園児、児童の感染者数が増加すると、保育所や再開が検討されている学校などでの感染が心配されるため注意が必要である。
70代の人口当たりの感染者数増加率は6.1人→9.7人で59%
70代の人口当たりの感染者数増加率は59%となっている。高齢者の重症化や死亡例が多くなっていることを考えると、70代の感染者の増加には注意しなければならない。
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